白い鳥たちが、

清々しい山の麓を飛ぶ風景画。

これ、河合工務店の現場シートです。

大きさは、縦5.4ｍ、横1.8ｍのシーツの10枚分。

もう30年近く前、

トイレの壁画デザイナーの松本はつ子さんに

依頼して制作したものです。

松本さんは、国鉄(現JR)松のトイレの壁に

絵を描かれていたアーティスト。

あまりに大きな「作品」となるので、

国鉄の大きな倉庫をお借りして、

描いてもらうことに。

当時の現場は、ゴミが散乱して

汚いのが当たり前でした。

それではいけない、

現場こそつくり手の姿勢が示せる

恰好の「晴れ舞台」にして「情報発信の場」

ではないか。

そんな思いで、こんなことを試みたわけです。

現場は美しく。

これは今も貫く河合工務店の鉄則。

(文責/ライター・上田隆)