初代から二代目、そして三代目に引き継がれた思い ~大事な話は和室に限る~
2021年01月27日
若手大工のつぶやき
こんにちは、河合工務店です。
初代は明治・大正・昭和・平成と職人一筋に生き、平成17年3月に他界。
二代目はこんな頑固親父に「仕事は盗んで覚えろ」と言われ育ち、今では河合工務店会長に就任。
そんな先代を見てきた三代目、代々受け継がれてきた想いを語ります。
最近ではすっかり和室が減ってきてしまいました。
観光へ行った時に旅館の部屋が和室だと、ちょっとした非日常感を覚える人も多いほど。
井草の香り、肌触りがつくり出す落ち着いた雰囲気は、和室でしか味わえないものと言えるでしょう。
和室のよさをわかっていながらも和室を設ける人が少なくなっているのは、生活習慣や意識が変わってきたことが影響していると思います。
ちゃぶ台よりもテーブル、座布団よりもソファー、布団よりもベッド…となると、どうしても洋間の方が都合がいいです。
また畳には虫が湧きやすく、しっかりケアをしなければならない手間もあります。
様々な事情を考えると、今の時代には洋間が合っているというのは理解できます。
とはいえ和室が淘汰されているというわけではありません。
和室という部屋は少なくなりましたが、リビングの一角にして小上がりの畳スペースにする、という新しい在り方に変化しています。
小上がり部分に収納を作ることもできるので、今とても人気を集めています。
このように、和室だからといってかしこまらず、自由に楽しんでいいんです!
もっと気軽に和室を楽しんでいただけたらな、と常々思っています。
なんだかんだ言って、日本人の生活からなくならないのが、和の空間。
今は洋間が主流ですが、そろそろ見直される時期がくるかもしれませんね。