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【ロンドンで暮らした古く美しい家への憧れ】

「家は買うもので、自然素材って何?」。

そんなところからスタートしたO様。

今、当社と共に建てられた家で、ご自身が購入された古家具に囲まれ、心地良い木の空間での生活を楽しまれています。

当初は、お子さんが小学校に入学する2009年春までに、永住の地に移ろうと家を探されました。

ご主人のお仕事の都合で駐在していたロンドンでは、古く美しい一軒家に住まわれていたので、静かな環境にある戸建てへの憧れを強く抱かれましたが、東京都内では無理だとあきらめ、マンションのモデルルームや住宅展示場などを見学。

しかし、どこも居心地が悪く、求める家が見つからない。

そんなときに出会った「大地を守る会」の住宅チームより、河合工務店をご紹介いただいたとのこと。

早速、O様ご夫婦は、当社をご訪問され、河合孝社長(現会長)より自然素材の住宅についての説明を受け、N邸(「善福寺の家」)を見学。

「こんな美しい家に住みたい!」と思われ、家づくりを決意されました。

【地盤調査の再調査で「強度不足」のハプニング】

まず、苦労されたのは土地探し。緑も多く閑静な環境をと、石神井公園一帯に的を絞って探されました。

その間、見学会で知り合われたN様のアドバイスや、書かれたブログ(当社との家づくりの経緯)から、自然素材の家について学ばれました。

また、「大地を守る会」の勉強会・見学会に参加して情報収集。

土地や設計者の選定も行い、いよいよO邸新築プロジェクトが始動しました。

設計も順調に進んでいたとき、ハプニングが発生。

土地購入前に簡易の地盤調査を行って「良好」という判定を受けたのですが、いざ着工前に再度検査を行うと「強度不足」とされました。

すべてをストップして対応策を検討。結局補強工事、費用が別途かかってしまいました。ちなみに、3万円ほどの安い受注額で調査を受け、100万円単位の地盤補強に持っていく「地盤調査会社」が横行しています。

10万円単位で少し高くても、地盤調査しか行わない会社での地盤調査をお勧めします。

【古材屋で買った建具でアンティークな部屋に】

O様の家づくりにおける学びや熱心さは、目覚ましいものがありました。

自ら古材屋に出向かれ、歴史ある良質な建具や障子など購入。

それらをうまく設計に織り込むことで、雰囲気のある部屋となりました。

ロンドンでの古いモノに囲まれ暮らした感性を存分に生かされたようです。

「2階キッチンは、子どもがどこにいても会話ができるように壁をつけない」

「オープンキッチンに。収納も目立たないよう引き戸奥の棚にすっきりと」など、生活スタイルを考え抜かれたご要望を、どしどしなされました。

11月には地鎮祭を行い、着工。週に1回は現場に足を運ばれ、大工たちを励まし、その仕事に感激されました。

これはつくり手としては大変嬉しいことです。

O様との家づくりを通して、建て主の方の「こうしたい!」という想いをしっかり共有することが大切なのだと改めて実感しました。

もちろん、つくり手として譲れないことは、きっちりお伝えする。

そうした真摯なやり取りの中で、かけがえのない家が誕生するのだと思います。

 

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