コロナ禍のため、築14年で初めてエアコン設置の工事
2021年08月10日
建主訪問
【建主訪問1】杉並の塔の見える家1
<4回シリーズ>
こんにちは、河合工務店です。
小鳥のさえずりが聞こえ、
爽やかな微風を感じる1階居間。涼しい…。
6月下旬の午前中だが、外はうだる暑さなのに。
ここ、「杉並の塔の見える家」のN邸を訪れたのは、
9年ぶりである。明治時代の洋館風の塔屋も健在である。
当時、河合工務店冊子の作成のため、
一番最初に話をうかがったのが同邸のNさんだった。
多くのお客さんが、
この人の愛情深く住まう素敵な家を見学して、
河合工務店の家づくりを決断された。
<塔屋を乗せたN邸の外観>
今、エアコン工事をされているとのこと。
「築14年で初めての大工事です」と、
Nさんは感慨深く話す。
「コロナ禍で、夫が会社に出られなくなり、
2階和室で仕事をするように。
パソコンでのウェブ会議の声がもれるので、
窓を閉め切って、この家唯一のエアコンを使います。
私は、夫に、自分の作業場だったその部屋を譲って、
1階居間にいることが多くなりました。
やはりここも音がもれるので
窓を閉め切らなければならなくなり、
エアコンが必要に。本当に、いらなかったんです。
まさか、こんな事態になるとは…」。
工事中で窓を開け放っているから、
普段の澄んだ空気に満ちている。
「冬は、栗材の床の、板と板の間に、
50円玉が横に入るほどの隙間ができます。
それが夏になるとピタリとくっつく。
室内の湿気を木が吸ってくれるわけです。
だから、本当に気持ちいい。
空気清浄機ではつくれない空気の質なんです」。
まさに、家は、呼吸している…。
<新しく設置したエアコン/Nさん撮影>
(文責/ライター上田隆)
※掲載のイラストは、
冊子『みんなに優しい気遣いの家を』(2012年作成)
から抜粋したもの。以下2~4回のものも同じ。
東京都中野区の河合工務店が自然素材での健康住宅設計やリフォームについて書きます。
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