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コロナ禍のため、築14年で初めてエアコン設置の工事

【建主訪問1】杉並の塔の見える家1

<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。

小鳥のさえずりが聞こえ、

爽やかな微風を感じる1階居間。涼しい…。

6月下旬の午前中だが、外はうだる暑さなのに。

ここ、「杉並の塔の見える家」のN邸を訪れたのは、

9年ぶりである。明治時代の洋館風の塔屋も健在である。

当時、河合工務店冊子の作成のため、

一番最初に話をうかがったのが同邸のNさんだった。

多くのお客さんが、

この人の愛情深く住まう素敵な家を見学して、

河合工務店の家づくりを決断された。

<塔屋を乗せたN邸の外観>

今、エアコン工事をされているとのこと。

「築14年で初めての大工事です」と、

Nさんは感慨深く話す。

「コロナ禍で、夫が会社に出られなくなり、

2階和室で仕事をするように。

パソコンでのウェブ会議の声がもれるので、

窓を閉め切って、この家唯一のエアコンを使います。

私は、夫に、自分の作業場だったその部屋を譲って、

1階居間にいることが多くなりました。

やはりここも音がもれるので

窓を閉め切らなければならなくなり、

エアコンが必要に。本当に、いらなかったんです。

まさか、こんな事態になるとは…」。

工事中で窓を開け放っているから、

普段の澄んだ空気に満ちている。

「冬は、栗材の床の、板と板の間に、

50円玉が横に入るほどの隙間ができます。

それが夏になるとピタリとくっつく。

室内の湿気を木が吸ってくれるわけです。

だから、本当に気持ちいい。

空気清浄機ではつくれない空気の質なんです」。

まさに、家は、呼吸している…。

<新しく設置したエアコン/Nさん撮影>

(文責/ライター上田隆)

※掲載のイラストは、

冊子『みんなに優しい気遣いの家を』(2012年作成)

から抜粋したもの。以下2~4回のものも同じ。

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