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代々受け継がれてきた想い

こんにちは、河合工務店です。

初代は明治・大正・昭和・平成と職人一筋に生き、平成17年3月に他界。

二代目はこんな頑固親父に「仕事は盗んで覚えろ」と言われ育ち、今では河合工務店会長に就任。

そんな先代を見てきた三代目、代々受け継がれてきた想いを語ります。

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「木は生きものでさぁ。やたらボルトでしめたんじゃあ木が弱っちまう。釘1本の位置と打ち方が長持ちの秘訣。」

木はもともと粘りがあってしなやかに動く性質を持っています。

木造住宅は弱そう、というイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、実はその逆で、本来であれば地震や災害にも耐えることができる家なんです。

でもビスやボルトなどで、木に穴をたくさん開けてしまうと、

木の本来の強さを活かすことができません。

昔は、ビスやボルトで接続部分を固める手法がなかったため、

昔の職人たちは偶然にも、木に穴を開けない方法で木と木をつなぎ、

木が持つ、しなやかさや粘りが地震の揺れから耐えてくれる強みとなっていました。

今はどうでしょうか。

大きな地震を何回も経験し、その度に家の倒壊や倒壊による人への被害などがニュースになりました。

その度に家の耐震基準も定期的に見直され、とにかく強い家になるように計算して設計しています。

そうなるとどうしてもビスやボルトのような金物を多く使わなければなりません。

本当なら穴をあけるようなビスやボルトを使わない方が強度があると思うのですが、計算上ではビスやボルトを使った方が強い家になるんです。

木と向き合って木の家を建てていると、このようなジレンマを感じることがあります。

技術の進歩は私たちとしても嬉しいことですが、素材の持ち味を活かしにくくなっているとも感じます。

木は木材になったとしても生きています。

その特性を活かした強くて快適な家をつくれたらなぁ、と思っています。

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