家が壊されたゴミはどこに行くの?
こんにちは、河合工務店です。
今回は私たち工務店が決して無視できない問題についてお話したいと思います。
それは「家が壊されたゴミはどこにいくのか」ということ。
私たちは建て替えやリフォームを請け負っております。
その時に絶対に出てしまうのが、『ゴミ問題』。
ベニヤ素材、ビニルクロス、プラスチック材…とても多くのゴミが出ます。
もちろんリサイクルができるものは再利用します。
でも、圧倒的に多いものは『再利用できないゴミ』。
一体それらはどのように処理されるのでしょうか。
私たちがよく解体処分をお願いしている都内の産業廃棄物処理会社では、現場で集めたゴミを群馬県まで運び、リサイクルできるもの・できないものを振り分けます。
リサイクルできない廃棄物はそこからさらに秋田県まで運ばれ、山中にある埋め立て処分場(管理型最終処分場)へ辿り着きます。
処分場にはユニットバス、人造大理石で作られたキッチンカウンター、合成樹脂などで作られたキャビネット、ビニルクロス、クッションフロアーなどのゴミが、山のように積まれています。
埋め立て前の造成地
谷が平らになりつつある
ゴミの高台
このゴミには様々な種類の接着剤や難燃剤、抗菌剤、目地を埋めるためのコーキング材が付着したまま埋められています。
有機溶剤を含んだものが多く揮発するため、土壌を汚染するだけでなく、大気も汚すことになります。
そして木材。
「木は燃料としてリサイクルできる」と思うかもしれませんが、それは何も処理をしていない無垢の木に限定されます。
シロアリ駆除剤や木材防腐剤などを塗りこまれた建築の廃木材や、接着剤を多量に使っているベニヤや集成材は、燃やすことで非常に危険な危険物質が発生する恐れがあります。
しかし今はそれらも工場用の燃料として木材チップへと姿を変えています。
東京のゴミが秋田へ運ばれて、環境汚染の原因になっている。
そしてこれは私たちの子どもや孫が生きていく世界をどんどん汚していることになるのです。
そう考えると胸が痛くなって、居てもたってもいられません。
だからこそ私たち河合工務店では、自然素材を使った家づくりに取り組んでいます。
人にも地球にも優しい家で暮らしていきましょう。
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