大工道具シリーズ~墨つぼ~
2016年06月03日
現場から
こんにちは。今回は大工道具の墨つぼの紹介です。
材木に直線をひいたり、建築現場で基準墨となる地墨や腰墨を引くために使われています。
壺に墨を含んだ綿が入っていて、糸車に巻き取られている糸を張って、糸の先についたピンを材木に刺し糸をはじくと、材木上に直線がひけます。
建設途中の梁や柱など、材木の間が離れているところでも、
この道具を使用することにより正確に直線をひくことができます。
綿に水を多めに墨汁を少なめに調整しながら、注入して乾燥を防ぎます。
日本では、法隆寺の時にはすでに使われていたとされています。
その頃から大工さんの間でずっと使われている伝統的な道具です。
最近ではは墨の変わりにチョークの粉を使うチョークラインや、
このように現代風な墨つぼが多く使われているそうですが、
味わい深い旧デザインタイプの墨つぼも後生にも残ってほしいものですね。
東京都中野区の河合工務店が自然素材での健康住宅設計やリフォームについて書きます。
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