木の家の経年変化を味わいながら、丁寧に住む
2021年08月13日
建主訪問
【建主訪問1】杉並の塔の見える家2
<4回シリーズ>
こんにちは、河合工務店です。
エアコン工事中のため、
1階居間の中央に置かれていた大テーブルは、
アイランドキッチンに横付けされていた。
ケヤキ材の、120年モノの蔵の戸で作ったもので、
堂々たる風格はそのまま。
<古材のテーブルも美しい木の空間、
1階居間&キッチン。2012年当時の風景>
それ以外、室内は
「9年前と同じで、すっきりキレイですね」と
感想を述べると、Nさんは、
経年変化したところがあると話す。
天井を見上げ、
「杉板なんですけど、以前は、
赤身と白身があったんです。
でも、色が同じ飴色になり、
落ち着いてきましたね」。
床も艶やかだ。
「普段は、掃除機をかけるぐらい。
ただ、年に1、2回、蜜蝋ワックスを塗りこみます。
新築のときに、河合さんに教えてもらいました。
夫婦ともにタバコは吸わないので、ヤニも出ません。
大掃除は、クモの巣を払うぐらいかな。
お手入れが、ラクなんです。
…(部屋を改めて見まわし)時間が経って、
傷むんじゃなくて、味が出る。
木の家って、よくそう言いますが、
本当にそんな感じがします」。
それでも稔社長は、
Nさんが、この家をとても大事に
管理していることに驚く。
「築14年も経て、浴室の天井が、
少ししかカビていないのがすごいですね。
いつも窓を開けて、
風遠しをよくされているからでしょう。
1階玄関と居間の境にある引き戸の両面に、
各々障子を貼っています。
中は、断熱効果がある空気の層に。
それがいまだに破れてないとは。
よほど丁寧に使われている!」。
(文責/ライター上田隆)
東京都中野区の河合工務店が自然素材での健康住宅設計やリフォームについて書きます。
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