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【建築士が語る】薪ストーブに代わる、ペレットストーブとは?

こんにちは、河合工務店です。

前回に引き続き、河合工務店の提携建築士と当社社長による

自然住宅対談の様子をお届けいたします。

河合

薪ストーブは東京のど真ん中では、薪のストックヤード問題や防火対策などで、なかなか使えなかったりするんですよね。今ペレットストーブが流行ってきていますが、どうですか?

伊藤

いいな~と思うのは、自分で薪割りをしないでいいので、都会の暮らしに合っているという点。あとペレットを買うことで、日本の間伐材を守るということにもつながります。国産のものを買う前提にはなりますが。炎を見て得られる効果はほぼ薪ストーブと同じです。あと煙突とかもなくていい。薪ストーブと比べて気軽に使えるのがメリットだと思います。

市川

僕なんかは子どもの頃、近所の落ち葉を拾って焚火をしてました(笑)。焚火をしてついでに焼き芋もやる、みたいな。公園とかでやっていても当時は問題なかったんですよね。あちこちで煙が上がっていたし。都会だと難しいですよね。

河合

銭湯の煙突ですら都会では見かけなくなってきていますからね(笑)。

高岡

私くらいの年齢になると、お風呂沸かすのも薪でした。

河合

五右衛門風呂?!(笑)

高岡

あとご飯炊くのも薪だったし…囲炉裏とかね。そんな時代でした。薪は香りもいいですよね。

市川

ペレットはバイオマス燃料なんです。太陽が20年30年の時間をかけて木を育てて、それを切って燃料になって、燃やして排出された二酸化炭素をまた光合成で植物が取りこんでいく…。すごく環境にいいストーブですよね。

河合

これからどんどん薪ストーブやペレットストーブが普及されていくような世の中になっていかなければ…と思っています。決して薪ストーブが危ないから使えないというわけではないですからね。東京でも薪が使えるような時代になればいいな~と。

市川

ペレットストーブが普通になって、スーパーとかで気軽にペレットが買えるようになったり。

伊藤

そう、お米を買う感覚で。

河合

そうなるにはもう少し機種自体の安全性が高まればなっていう感じでしょうか。

伊藤

機種そのものはシンプルで安全なんですけどね。だからストーブをつけたまま外出したり(笑)。だって、特に何も起こりませんもの。起こりようがない、というか。ストーブの中でペレットとか薪が燃えているだけ。

河合

それじゃあ家事になっちゃう、ということはないんですね。

伊藤

まずないですね。家事になっちゃうパターンは、施工をしっかりしないパターンとかでしょうか。セルフでやったら壁の周りが燃えちゃった、とか。

河合

薪ストーブやペレットストーブを使う文化は、ぜひ復活してほしいですね!

市川

生活パターンも変わりますよ。冬になるとちょっと早起きして、最初にストーブが暖まるのに30~40分かかります。でも都会で共働きだったりすると、そんな時間もったいないですよね。ようやく部屋が暖まったころに出かけなきゃ…ってなる。今、コロナの影響で在宅ワークをされている方も多いと思うんです。そしてこれからも在宅ワークが中心になる方も出てくるはずです。火の面倒を見ながら仕事して…みたいな、そういう生活ができるようになると、また使いやすくなるんじゃないかな~と、個人的には感じています。

薪ストーブの場合は東京の様に住宅密集地だと、防火管理の面はもちろん

灰や煙が近隣のご迷惑になったり、様々な事情があって難しいようですね。

一方でペレットストーブの場合は、都心やマンションでも使用可能なエリアもあるので

気になっている方は、ぜひ使っていただきたいです!

自然住宅対談レポートは、ついに次回で最終回。

どうぞお楽しみに!

【参加メンバー】

いちかわつくみ建築設計室 市川創己

高岡建築設計事務所 高岡正道

レインファーム一級建築士事務所 伊藤有吉子

モデレーター:河合工務店 河合稔

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