初代から二代目、そして三代目に引き継がれた思い ~木の香り~
初代は明治・大正・昭和・平成と職人一筋に生き、平成17年3月に他界。
二代目はこんな頑固親父に「仕事は盗んで覚えろ」と言われ育ち、今では河合工務店会長に就任。
そんな先代を見てきた三代目、代々受け継がれてきた想いを語ります。
「ここにいる時だけは堅てぇ話はやめよう。木の香りは俺の気持ちをなごませてくれる。ありがてえこった。」
先代は「木」をとにかく愛していました。
木のありがたみを語らせれば、話が尽きることはありません。
もしテーブルがガラスや石だったら、料理を乗せたときに滑って危ない。
木のお椀は熱い味噌汁を入れたって、直に手で持てる。
蕎麦にしてもプラスチックの箸で食べたんじゃ、日が暮れる。
ちょっとオーバーなところもありますが(笑)、それも木への愛があるからこそ。
そんな先代たちに囲まれて育った私も、もちろん木に対しての愛はしっかりと受け継がれています。
今思えば、木への愛が芽生えたのは、まだ私が幼かった頃。
祖父と父が仕事から帰ってくると、決まって木の香りがしました。
この木の香り、二人が持っている弁当箱、大工道具。
すべてがかっこよく、私の憧れでした。
この二人の姿を見て、私も大工になりたいと幼いながらに思ったものです。
今でも木の香りを嗅ぐと、心が落ち着きますし、本当に木が好きなんだなぁと実感します。
家をお施主様に引き渡した時に「木のいい香りがする!」と喜んでもらえると、木のよさをわかっていただけた、と私も嬉しくなってしまいます。
本物の木を使った家は、香りがまず違うんです。
空気がより美味しく感じて、思わず深呼吸をしたくなる家。
それが自然素材を使った家の大きな特徴です。
木が作り出す空気を大切にしたいからこそ、家づくりで使う材料の細部に至るまで、
本物の自然素材にこだわるようにしています。
本物の木で作られた家の良さをもっと多くの人に知っていただけるように、これからも自然素材にこだわって家を作り続けていきます。
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