丹精込めて家つくって大往来
2021年11月23日
初代のこと
【初代のこと4-4】
<4回シリーズ>
こんにちは、河合工務店です。
〈食通で、粋だった初代。
とっくりの中身は、酒でなく蕎麦湯〉
||インタビュー 孝会長、初代を語る||
子どもの頃から、大工の仕事が嫌だったのは、
いつも家が貧しかったから。
親父は、安請け合いはしない。予算はある。
ただ仕事に惚れ込むと、手間を多くかけてしまう。
1日仕事でも、納得がいかないと2~3日でもやってる。
どうしても予算の範囲を超える。
お施主さんだって、
無尽蔵にはお金は出してくれない。
また、「お金は出すから、やれ」といった
横柄な施主の仕事はやらなかった。
商売人じゃない。
おふくろはいつもため息をついていた。
年中赤字だから。
一生懸命つくった家だから、親父は
建ってからも「あの家どうなってるか」と気にかけて、
よく訪問してた。
今のつくり手は、つくりっぱなし。
家自体が、たんなる「ハコ」で車と同じ。
買い替えられる商品になっている。
本来、家は日本の伝統文化ではあるはず。
それが、プレハブ文化になってしまった。
親子で飲んだことはあるって?…
親父は、酒を一滴も飲まなかった。
大の羊羹好きで、
自分で四谷の店まで買いに行ってたよ。
甘いものに目がなくてね。
タバコも大好きで、死ぬまで吸ってた。
吸い出すと、すぐに灰皿が山盛りになる。
でも、不思議と肺がんにもならず、
健康に96歳まで生きたよ。
おふくろも、横で煙をたくさん吸ったはずだが、
やはり同じ96歳で大往来。
(聞き手/ライター上田隆)
東京都中野区の河合工務店が自然素材での健康住宅設計やリフォームについて書きます。
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