初代から二代目、そして三代目に引き継がれた思い ~500年前の木の香りが蘇る~
初代は明治・大正・昭和・平成と職人一筋に生き、平成17年3月に他界。
二代目はこんな頑固親父に「仕事は盗んで覚えろ」と言われ育ち、今では河合工務店会長に就任。
そんな先代を見てきた三代目、代々受け継がれてきた想いを語ります。
「この柱にカンナをかければ、500年前の木の香りが蘇る。木は長寿。ちょっとやそっとじゃへこたれない。」
木はとても強く、伐採してからも時間をかけて強度が上がっていく神秘的な材です。
先代たちが言うように、昔から使われている木材も、手を加えればあっという間に蘇ります。
だから家を建て替えるからといって、使われていた木材を捨てるのはもったいないと思います。
もしかしたらその木は、自分よりも先輩の木なのかもしれないんですから。
河合工務店では建て替えの時に、以前の家で使われていた木材を新しい家の一部に使ったり、小物を作ったりしています。
会長宅をリフォームした時には古い梁を照明器具として生まれ変わらせました。
この木の風合いは、経年でしか出すことができません!
捨てるなんてもったいないことはできませんでした。
今まで梁という見えない部分で家を支える役割をしていた木材でしたが、味わい深い色味になった今は見える場所で光を灯す存在として活躍しています。
こちらは古い柱を使った時計を作って、建て替え記念としてお施主様にプレゼントしました。
後ろには試験管がセットされていて、花を生けることもできます。
以前の家の思い出と一緒に、新しい家で暮らす。
これも木だからこそ、できることだと思います。
同じ家で500年暮らす、というのはなかなか難しいと思うので、「木材の第二の人生」を考えて家づくりをする。
これが今、河合工務店にできることかな、と思っています。
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