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新座市に、「下小屋」をお引越し

【大工の知恵1】

こんにちは、河合工務店です。

鉄パイプを、電気ノコギリで、

ブーンと切っている酒井房雄棟梁。

大工さんは、木材以外の加工もするのかと驚いて聞くと、

「足場」をつくっているという。

(イラスト/冊子『みんなに優しい木づかいの家を』より)

ここは埼玉県新座市馬場。

住宅と畑が散在する広い土地の一角に、

河合工務店の新しい「下小屋」ができかかっています。

以前の場所が遠いので、東京・中野の同工務店から車で40分ほどの

この敷地に移しました。

ちなみに下小屋とは、材木置き場であり、

一本一本の木を加工する作業場です。

立ち働いているのは、酒井棟梁と、ベテラン大工3名。

自分たちの仕事場だからから、屋根づくりでも、

足場組みでも、全部自前でやってしまう。

現在、建物の建設と同時進行に、

会社所有の木やさまざまな材料を整理中。

6月いっぱいはかかる予定。

以前、私は、東京都練馬区にある下小屋へ、

何度か訪問したことがあります。

丸太の皮をむき、加工する線を墨付けし、

木を刻む風景をほれぼれと眺めたもの。

木材と木材をつなぐための出っぱりと穴、

つまり「仕口」をつくる工程にも感嘆。

釘を使わず構造材を組み合うよう、手刻みすることは、

まるで精巧なパズルをつくるのと同じ。手間がかかります。

大工さんの頭に、棟上げした躯体のイメージ図が、

3Dで浮かばないとできません。

「仕口」の家は、機械で均一に加工する

「プレカット」で立ち上がった家より、がっしり丈夫で、

「揺れ」を揺れで制するしなやかさがあり、長持ちします。

下小屋は、大工さんの伝統の技を、

目の当たりにできる、まさにギャラリー。

興味のある方は、ご連絡の上、ぜひ訪問してください。

ご案内します。

酒井棟梁が、どんな質問にも答えてくれますよ。

(文責/ライター上田隆)

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