隣の親方に声かけられ、町鳶の道に
こんにちは、河合工務店です。
町鳶(まちとび)――
地域に密着した鳶さんを指し、
江戸時代に活躍した「火消」の伝統にもつらなる。
そんな由緒ある町鳶職の小泉工業は、
河合工務店と30年来のお付き合い。
「主な仕事は、戸建て住宅工事の、
足場の架設、棟上げなど。
地業(地ならし、掘削)、基礎工事も行います。
私ら、『多能工』なんです」と語るのは、
専務の小島清光さん。
病気がちの親方(代表)・小泉修さんに代わって、
今、会社を取り仕切っている。
みんなから「キヨさん」の愛称で
呼ばれるこの人には、職人かたぎの風格が漂う。
<小泉工業専務の小島清光さん>
親方の小泉家と小島家は、まさに隣近所。
「両家の爺さんと仲良くて、昔は親子電話でした。
うちの電話がチンと鳴ると、向こうもチンと鳴る」。
子ども時代のキヨさんも、ここらを走り回っていた。
「昔、爺さんは八百屋。親は、乾物屋で、
駄菓子なんかも売ってました。
私がガキの頃は、小学校から帰って遊びに行く前に、
店の自動販売機にジュースを入れたり、
もう家業を手伝ってました」。
高校の頃から、いろんなバイトを経験。
ペンキ屋、百貨店の改装、ガードマン、
青梅街道を通る車両のカウント…などなど。
「21、2歳の頃か、親方から、
『おいキヨ、お前、うちのバイトに来ないか』と
声掛けられて以来、ずっと30年、この世界にいます。
私が入った当時、50代60代の方が多かったですが、
その先輩方に、よく仕事を教えていただいた。
…親方ですか? 一言で言うと、優しさと厳しさと、
両方持った方なのかな」。
「キヨさんとは、若い頃からの付き合い」と、
同席する稔社長。
「当時、なんにも知らない同士で、現場で会うと、
『お互い頑張ってるね』と、
励まし合ってました」と笑う。
(文責/ライター上田隆)
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