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トップクラスの生産者とつくる安心安全のい草

【減農薬のい草畳3】MORITA企画 3 <4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。

畳に使うい草は、今では無農薬で生産できないが、

農薬を減らすことはできる。

第3弾は、MORITA企画が、産地の農家と連携して、

減農薬い草をつくる様子をレポート。

「減農薬で、い草をつくるのは、

国産でも難しいんです。

そもそも、い草は食べ物ではないので、

国内の生産者でも農薬の知識が乏しい。

白菜、キャベツの農薬を使ってるから大丈夫という感覚」

と、同社代表の森田さんは指摘する。

「しかし、農薬散布でアレルギー体質になったため、

減農薬に対する意識が高い生産者に出会いました。

その方と、徹底的な管理型の生産を実現。

農協の指示では、10回以上撒きますが、

私たちの生産者は、半分以下に抑えています」。

『栽培の計画書』に、農薬の種類、撒く量、散布日を示し、

『栽培の履歴書』で、その項目が実際にどう実施されたかを

克明に記録。計画と実際のズレを厳しくチェックできる。

「そうするには、ここまで厳密にやらないとダメなんです。

これができる生産者は、国内で5%いるかどうか。

そのうちの2人とお付き合いしています」。

ちなみに国産のい草の主な産地は、

かつては広島や岡山の備後地方だったが、

現在は99%が九州、それも95%以上が熊本に。

<サッカーコートほどの農地を草取りする生産者>

い草は12月に植え付け、7月に刈りとなるが、

減農薬のために大変な重労働に。

「除草剤を減らすので、

サッカーコートほどの広さの農地を、

生産者の家族総出で手草取りします」。

知識と経験も必要だ。

「芯食い虫は、い草の根を食べます。

だから虫が出る時期を見計らって、水をはって根を隠す。

見た目は、お米の田んぼと同じですね。

また、背を高く育てるほど、い草のランクが上がります。

長い分、見た目もきれいな部位を使えますから」。

MORITA企画は、トップクラスの生産者と、

精魂込めたい草づくりを行っている。

(文責/ライター上田隆)

 

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