なぜ国産材なのか
危機にさらされる熱帯の森林
ハウスメーカーにより、安い家が大量に建てられ始めた1960年頃から東南アジアの熱帯材が大量に輸入され続け、今日ではインドネシアやマレーシアの一部と最後の原生林が残るパプアニューギニアから貴重な熱帯材が日本で使用されています。
熱帯材の多くは合板として使われこのまま伐採が続けば、あと数十年で皆伐されてしまうでしょう。
今までは伐採は住民の人権や環境等まったくおかまい無く強引に行われ反対する物は、投獄されたり、土地を強引に追い出されたり、違法伐採は数十年も続けられ、決して私達日本で考えている様な合法的な伐採ではありません。なぜこの様な人権を無視した事が出来るのでしょうか。
日本でも続いているような、政、官、業による権力の癒着があるからで、これに日本の商社等が入ればどんなことでも可能となり、資金的な手立ては私達の税金でもあるODAや郵貯、世界銀行等によって支えられています。
数少ない貴重な熱帯材は、何も私達の家づくりの為にあるのではなく、人類共通の残すべき財産です。
資源を持つ南の国が貧しくなり、資源の無い北の国が豊かになる。その反面外材80%、自国の林業20%、今日日本の山はこの様な長期にわたった外材依存により取り返しのつかない状況となっています。
今東南アジアから北米、カナダ、シベリアにシフト先が移っていますが、タイガの森が伐られ、永久凍土からメタンが放出されています。
このまま続くと世界の豊かな緑と大地は30~40年で皆伐され尽くされようとしています。
日本の森林の現状は?
30~40年先に世界の森が無くなったからと言って、では日本の木を使いましょうと思っても、手入れがされて無い木がどうして商業的な価値となるでしょうか。今でも中国による酸性雨による山の立枯れ等による被害、このまま行くと温暖化による環境破壊も予想されます。
CO2の25%削減も、日本を始め先進国が達成しなければならない最低限の数値ではないでしょうか。
遠くの資源から近くの資源に。今こそ国産材にシフトする時ではないでしょうか。
もうこれ以上貴重な熱帯材は使用しないで下さい。沈黙の森を増やさない為にも…。自国の林業の為にも…。
秋田上小阿仁村を訪ねて ~写真集~
村役場で写真撮影
天然杉貯木場
国有林にある 秋田天然杉の森
畑で農作業体験