河合工務店 河合工務店

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朽ちていくのさえ美しい伝統的な和の家を求めて

なぜ伝統工法による自然素材の家にこだわったか?

子供がアトピーに…。健康に暮らせる家が欲しい。

 以前目黒区に住んでいましたが、苦労して幹線道路から離れ、森のある公園のすぐそばの賃貸マンションをみつけて住んだにもかかわらず、子どもが全身アトピー性皮膚炎になるような状態でした。敵は内部にあり!マンションの壁紙などの新建材が原因だったのです。賃貸生活を続ける限りこの状況からは逃れられないと観念し、子どものために、郊外に逃避すると共に、新建材を使わない、自然素材だけの家を作る必要性がありました。

希望…「美」と落ち着きを感じる家を。

 同時に、ハウスメーカーによる新建材の家に私個人は“美”と“おちつき”を感じることができませんでした。朽ちていくのさえ美しく、落ち着きを感じられる、伝統的な和の家、無垢の木や瓦、土壁で作られた家に住むのが私の理想でした。

 そして、どんな大工さん、左官屋さんがどういうふうに自分の家を作っていくか、作り手と現場で対話しながら、先人から伝承された“職人の技”を感じ、施主としても家作りの過程に参加するような家作りが、私の希望だったのです。

責任…街並みに調和する家、環境に配慮した建材。

 最近街並みがどんどん乱れ、汚くなっています。これはみな、自分の所有物だからと周囲の環境に合わせようとしないで家を建ててしまうからです。日本の景観が欧州に比べてやたら見劣りすることに心を痛めていたので、自分自身が家を建てるときには当然、景観に配慮する責任があると感じておりました。

 また、新築の時には自分の問題だとはとても実感しがたいのですが、統計資料から建設廃材が産業廃棄物の大きな部分を占め、地球環境問題の深刻化させる要素であることは既知の事実であり、将来改築、移転するとしても再利用できるような、そして最後には土に還るような素材を使う責任も感じていました。

 通常は、これらの責任を実行に移す余裕はなかなかないのでしょうけれど、私の場合は別の動機から、結果的にこれらの責任を果たす事ができたと思っています。


なぜ河合工務店を選んだのか?

難航する工務店選びと、偶然の出会い

 出会いはたまたまでした。土地探しが難航していたこともあり、随分長い間、建築雑誌などで希望を叶えてくれそうな工務店を調べ、現場見学も重ねましたが、今ひとつしっくりこない状態が続いていました。たまたま市役所に行く用事があり、家の補修工事を市がサポートするといった趣旨のチラシをたまたま目にし、そこに掲載されていた工務店一覧表の中からランダムに、そしてあまり期待もせずにかたっぱしから電話を掛けることにしました。その中で、電話の応対に商売っ気が全く感じられず、好感というより好奇心を喚起され、しかも折よく上棟間もない構造の状態を見学できるタイミングに合ったのが河合工務店でした。


現代建築の問題点について、社長と共鳴

 現場見学にいくと、河合孝社長が素材や技法について丁寧に説明してくれるだけでなく、近年の建築物についての懸念、職人の技術の喪失についての憂い、そして地球環境問題への心配を語ってくれました。大いに共鳴いたしました。私の話に河合さんも共鳴してくれたと思います。

 工務店の選択も建築士の選択も、基本的な思想、スタンス、考え方の部分が合わないと、いくらテクニックがすばらしくてもさきほどの希望はかなえられないと思い、河合工務店にお願いする方向に大きく傾きました。

あせり、限りある予算…

 しかし、万事順風満帆とはいきませんでした。予算に限りがあるので、なるべく安くする、しかし素材の質を落とすことなくそうするための勉強をしました。木材の使い手もよく工数もかからず、かつ耐震性も高い「田の字」の形を採用すること、あとでいくらでも取り換えられる備品類にはお金をかけないこと、キッチンは余計な「システム」にはしないことなどを提案し、設計に組み入れていただきました。

 しかし、最初に見積もり金額を聞いたときには予想外に高く、ちょっとしたショックを受けました。また事前にいろいろと考えて安くする努力をしていただけに、あせりも感じました。しかし、他の工務店の選択肢はすでに頭になく、河合さんからも知恵を出してもらって、不要なところを削ったり、壁塗りなどの仕上げは依頼せず、将来自分でやることにしたりして、見積もり金額と心積もりの予算を歩み寄らせました。


河合工務店を選んでよかったか?

満足…愛着の湧く家づくり

 そしていよいよ着工。地鎮祭、上棟式とその後の直会など、古来の慣習どおりに事を運び、平成20年5月に竣工しました。
途中、河合さんが、いい材が入ったので予定と違うけど使っておいたよとか、面白い材が入ったけどこれ使ってみる?と提案してくれたり、私の身長が高いのに合わせ、設計図の規格に拘わらず、その場の相談で鴨居の高さを変えてくれたりと、事前の設計を尺定規に考えずに臨機応変、柔軟に対応してくれした。
こうしたことから、できあがるまでのプロセスを楽しむと同時に、自分の家になりつつあるという実感を深めていくことができました。こうすると後の愛着の程度が違ってきます。

 できた家はもちろん満足。ていねいに鉋がけされた木肌のなめらかさ。格子組の障子の美しさ。慣れで鼻が鈍くなってきましたが、時々香る桧の香り。夜、白熱灯のオレンジの光に照り返す木肌の独特の光。そして結露もせず、夏もクーラーいらず(平成20年は8月に3回だけ運転)。希望通りの、美しく、落ち着いた暮らしが実現いたしました。

 出来上がったモノの良さに加えて、建てるプロセスにおける河合さんや大工さんとのやりとり。二倍の満足です。昔の家普請にはまる人が多かったというのもうなずけます。私が金持ちであったなら、何度でも繰り返し河合工務店に家作りをお願いしたいくらいですが、まあ、可能性があるとしたら宝くじに当たったときくらいですね(最近宝くじは全然買っていないのでそろそろ買わなくては)。


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